かわいいだけじゃいきていけない!

箒でさっと掃かれて消えてなくならないように

その名は希望

今更、ジャニーズ銀座2016の話をする。

わたしが行ったのはF(Prince)公演全7公演のうち、5月13日14:00公演と5月15日17:00公演の2公演。

楽しかったのかなぁ……どうだろう。思い返せば、まぁ、楽しかった。
楽しかったけど、それと同じだけ、やりたいことが本当に出来てる?と、問いたくなる公演だった。
たとえば、Jr.Boys。たとえば、ジャニーズワールドのオマージュ。そんなものを、あの、小さな箱で、たった1時間半の公演時間の中に組み込む必要があったのだろうか。

ジャニーズ銀座、シアタークリエという地下の小箱で行われる公演は、いってみれば自分たちの理想、アイディアを思う存分に試せる場所だと、わたしは思っている。そこで演じるものは、決して“テッパン”で “万人受けするもの”で、なくてもいい。自分たちのことを憎からず思っている人たち(ファン)が相手なのだから、評価はおのずと甘くなるのだし。甘えられる環境だからこそ、存分にやりたいように挑戦してみればいい。
もちろん手放しで褒める者ばかりではないだろう、落胆する者もいるかもしれない、離れていく者もいるかもしれない。厳しい意見もあるだろう、失敗だったといわざるをえない状況に陥る可能性だって、無きにしもあらず。
でも、デビューグループの行うもっと規模の大きな興行に比べたらリスクは格段に低い。
ジャニーズJr.という、研修生の身であるからには、たくさん冒険をしてたくさん失敗をして、それを糧にして、いつかは万人の目に晒されても恥ずかしくない一人前になる…そのためのひとつのステップに、して欲しい。
…なんて、独りよがりもいいところだとは重々承知のうえで思っているわけ。

だから、3人はどんなことやるんだろう、なにができるんだろう…ってワクワクしてた、のに。
いや、もしかしたら3人がどうしてもJWのオマージュやりたかったのかもしれなくて、だとしたら私は落胆する方の人間だった…というだけの話なんだけど。

な~~んだかなぁ…もったいない!!って、思っちゃ、ダメか。例えばノイナとLGTEの尺があればもう一曲ずつくらいソロができたかもしれない、3人でガツガツ踊るダンスコーナーがあっても良かったかもしれない、3人でお互い向き合いながら座ってしっとりバラードを歌ってみても良かったかもしれない…そういう、“お決まりのモノ”より、“新たな一面”が、見たかった。
『Prince3人で、こんなこともできるんだ!?』
そんな、いつだって新鮮な感動で心を躍らせたい。


新しいものが大好きな私たちは飽きやすいので。Princeというユニットで活動していくと覚悟を決めたのなら、過去を振り返えらせちゃいけない、仲良しこよしな姿を見せるだけで満足しちゃいけない、忙しいはいいわけにならない、『今、出来ている』ものを披露するだけではなんのプラスにもなっていないことを自覚しなければいけない……厳しいかもしれないが、それらを求められるのだろうし、応えていかなければならないと思う。

…と。
サマーステーションジャニーズキングに参加した今、より感じたのであった…。
サマステのことは、また、全日程に参加次第なにか書くかもしれないが予定は未定。


批判のようだけど、批判じゃないよ!
Monster、Beatline、各ソロ、各組み合わせ、MC…すごいと思った構成も演出もあって、でも、もっと!もっと出来るんじゃない!?って、思ってるから、それを見たいだけ。

“王子様”なんて、素敵な冠をもらったからには、それに恥じないパフォーマンスをして欲しい…Prince、それは、希望の名前。