かわいいだけじゃいきていけない!

箒でさっと掃かれて消えてなくならないように

Cloud cuckoo land

Johnnys2020World。1/27、全公演を成し遂げ、無事に舞台がはねましたので、トニトニくんの雑感を綴っておきます。

内容自体は2012年から2013年にかけての、初演のJohnnysWorldの方が個人的には好きでした。
普段あんまり馴染みがないので感じる機会はそうないのですが、Hey! Say! JUMPの存在感ってすごいんだなぁ…と。トニトニくんを観劇したからこそ気付いた…というか。
とりあえず、華やかさの格が違う。特に1月の水太鼓は顕著だったなぁ…決して勝利くんとsnowmanと高橋凛くんが悪いわけではないんです、でも、JUMP8人があの衣装を身に纏って並んだ図が圧巻すぎて。あれは、デビューした人たちの放つ煌めきなんだろうか…。下方からのライトに照らされる面々の、あまりに絵になる様に感嘆せずにはいられない…と、美化されていると承知で思い返すことが多かったです。
そしてやっぱりなによりも、山田くんの孤高さって稀有なんだなぁ…と感じずにはいられなかった。
憂いも鋭さも情けなさも愛らしさも、すべて演じきる彼のモチベーション。実際のところなんて知らないけれど、しがないオタクはすべてをその身に背負わせたくなってしまう。
そういうアジテーション力が今回のトニトニには希薄だった…勝利くんも健人くんも風磨くんもトニトニの世界では孤高になりきれない、3人で肩を寄せ合い支え合っている…トニトニは、だからこそ成り立つ世界だったのだろうけれど…人数が増えればどうしても鮮烈さは薄まってしまうから。欲をいえば勝利くんに山田くんのポジションを担ってほしかったのだけれど(そして実際、彼は担っていたのだと思うけれど)、今一歩、孤独を背負いきれていなかった…だから、残念だなぁと思う気持ちは拭えないままトニトニの現場を終えてしまったのだと思う。
あと、もうひとつ物足りなさを感じた原因は、知念くんの身体能力に匹敵するものがなかったことで。
Where my heart belongs。トニトニでは優太くんの見せ場でもあったこのシーン。だけど思い出そうとすると、甦ってくるのはいつだって知念くんの最後の連続ターンでした。こちらも、決して五関くんのダンスが悪いんじゃなく、個人的には知念くんが際立ちすぎていて、あの小さな体から繰り出されるバレエ的なダンスの芸術性ってすごいんだな…と、これもトニトニを見て改めて感じたもののひとつです。
空中ブランコも、当時から山田くんの綱渡りの方が話題をさらっていた感はあったけれど、あんなことできるのはやっぱり知念くんだからで、トニトニくんでは健人くんのシェイクスピアの妖精パックとハッシーくんの大回転ブランコが替わりの見せ場だったように思うんですけど、やっぱりやっていることの難易度は、知念くんの空中ブランコの方が数段うえなのかなぁという印象でした。

…なんて、ここまで書いてきたけど、決してトニトニを否定しているわけではないんですよ!?
自担的にはジャニワよりも格段にステップアップした扱いを受けていましたので、いろんな見どころがありました。
一番はやっぱりWhere my heart belongs。次いで、歌唱力を認められたLGTEのフェイクとオリンピックメドレーとWinterLover。サグラダファミリアのダンスも好きでした…と、見逃したくないと思える優太くんがそこにはいて、だからそれなりに公演数重ねていくと、気付きも多くなってきて楽しめました。
ただ、再演を繰り返していくうえで、前作を超える難しさというのを知ったというか…ジャニーズの帝劇での舞台といったら私にとってはSHOCKで、SHOCKではなかなか感じることのなかった感覚がずっとつきまとっていたのは、きっとこういうことなんだろうな…と。ひとえに感じる側のわたし個人の問題だと思いますのであしからず。

以下、トニトニのあれこれ箇条書き。

:ノットイナフの中毒性は健在。
真っ赤な衣装と白手袋、白スニーカー。客席を巻きこむグルーブ感。演者同士の絡みも見てて可愛かった。はしけんとかね。ただ、後半の公演になるにつれ、特にジュニアのおふざけが過ぎていったのが残念だったな…。

:ジュニアマンション
1月~2月は谷村くん、松倉くんが目を引く存在だった。LGTEは颯くんとカウアンくん。

:Congratulation
マントをまとった玄樹くんの可愛さ…を、優太くんがときどき上回ることがあったなぁ…と。すごく個人的な見解なんですけど。あと、1月に入ってからの颯くん代打時の勝利くんはさんで優太くんと颯くんがならんだ画がしっくりきすぎて逆につらかった。でもダンスの息の合い様だったら、優太くん不在の松倉くん代打の時がいちばんしっくりきたという…guysはそろえるということをもっとしたらいい。特に優太くんはだんすがワンテンポずれてるんだよね…最後は合わせてくるんですけど…ずっと気になってる…
百花繚乱がすごく好きだったんですけど、3月の演出って映像も華吹雪でピンク、照明もピンク、歌は少しの物悲しさとそれを上回る希望や幸せに充ち溢れてるっていう…演出からして好きなんだなと…

シェイクスピア
健人くん、やっぱり悪役が似合う。喉をつぶしたようなガラガラ声、あくどい表情、ニヒルを演じてみせるのがおじょうず。そういう役まわってこないかな~…異常犯罪者とか。
いたずら好きの妖精パックは、健人くんがビョンビョンフライングしてて可愛かったけど、それと同じくらい舞台上の無所っこたちの可愛さがハンパなくて。無所という新たな扉を開いてくれました。
あとひろみちゃんとの掛け合いも可愛かったなー。ひろみちゃんが健人くんのことかわいいって衒いもなしに言うから、いささか照れてる健人くんが可愛かったです。

:風磨くんと戸塚くん。風磨くんと河合くん。
頭の回転の速い二人の意味のない掛け合いがいつも楽しかったです。英語でのやり取りが最高に気持ち悪くて面白かった。「シャラップ!!」って叫んだ回があったんですけど、ずっと忘れらんない。そして!戸塚くんが、風磨くんの金髪をライオンみたいだったと言ったのが!すごく!すごく好きだった!風磨くんと黄金の鬣ってすごく親和性がある!(なんの話ww)
河合くんに尊大な態度をとる風磨くんも、あれは愛される後輩ってやつだな、と。風磨くんはたぶん、後輩にはカッコイイってあこがれられ、先輩にはメンドクセェけどかわいいやつって可愛がられ、同期辺りからはいいヤツって親しみを持たれる、典型的にまわりに人が集まるタイプだと。
勝利くんほど孤高にはなれず、健人くんほど振りきれるわけではなく、だけど普通で一番かっこいいのは風磨くんだなぁと、思わせてくれる。あとわたし、風磨くんの低音ボイスが好きです。(だからなんの話wwww)

:勝利くん
リボンフライングは緊張してこわばった顔や、体勢を変えるときに苦しそうに顔をゆがめる瞬間が好きだった。あのひょろひょろの体で空中で体勢をころころと変えるのは見ていて手に汗を握るというか…勝利くんの無機質な顔が好きなので、笑顔を消した真顔をたくさん見れて嬉しかったなぁ。
滑舌が悪いのは最初から最後まで気になったけど、でも、拙いながらにできる限りのことを堂々とやってのけていたと思いま…って何様なんだよおまえwwwみたいなね。
あと、裸の肩に銃を持つ少年の歌は、歌声があっていたと思います。これは山田くんよりも勝利くんの方が個人的にしっくりきた。

:神宮寺くんと岩橋くん
フライングのあったふたり。ふまけんから天使を受け継いだふたり。だけどこのふたりが絶対的シンメとして君臨するのはもう少し先の未来なのかな…と、個人的には思います。だって特筆すべき武器がない。パーカー着せてあげるとか…そういう狎れ合いだけじゃぬるい。そんなのわかってると思うけど、もっと別のところ磨こう!?って思ってしまうんですよね…だって、宮近くんみたいにスノーマンにまざってダンスするわけでも、優太くんみたいに歌をうたわせてもらってるわけでもなく。ふたりセット、は、そういう売り方なんだとしても、でもそれに胡坐をかいていたら足元すくわれちゃうよ!?っていうか…いや、こんなことこそ本人たちはよくわかっていると思うんだけど。オタクとして気持ちの落とし所が見つからなくてもやもやしてしまうんです。
1月公演はとくに神宮寺くんのおふざけが目について…カーテンコールで挨拶するところとか三方礼とかそこでふざけるのは、お客さんに対して失礼なんだよ!?って誰か教えてあげてくださ…かわいいとか面白いだけじゃ済まされないこともあるよーと…これ辛口なんですよね…と、わかってるけど吐きだしておきたかった。

:ABC-Z
戸塚くんの圧倒的存在感…あれすごいですね…彼が一声吠えると場面が締まる。演者としての才能に溢れているんだろうなぁ…って、天才というよりは奇才。少しずつ毒を盛られているように、じわじわとその演技に魅了されていく恐ろしさがある。それとは正反対のやり方で場を仕切るのが上手いのは河合くん。こちらは動と静の切り替えが絶妙すぎて見ていて飽きがこない。パフォーマンスも圧倒的だったな…5人で完成されてるんだもん。
彼らと舞台をともにすることで学ぶことはたくさんあるだろうからいろんなことを盗み取ってほしいなと…思う次第です。


トニトニみたいな出演者の多すぎる舞台は、どれだけ真摯に取り組むか…その志気次第だとおもう。仲間同士でふざけあってそれを可愛いって注目されるより、コツコツとまじめに踊って歌って演技をしている方が建設的だし最終的にはそういう子が報われると思う。刹那的な快楽よりも、もっと長い目で先を見据えてほしい。


ジュニア担はいろんなジレンマを抱えながら、それでも現場に行くことはやめられないんだな…と、自分自身に途方に暮れながら〆。