かわいいだけじゃいきていけない!

箒でさっと掃かれて消えてなくならないように

C'est ma vieille memoire

ABC座ジャニーズ伝説。
ジャニー喜多川氏が今までの人生で一等楽しかった4ヵ月だった…と、ABC-Zに語ったのだという、ジャニーズというグループの生きた時代。
観劇する前までは、それから今まで、こんなに長い時間が過ぎ去ってきたのに、おじいちゃん(私はジャニーさんのことをこう呼んでいます)(けっこうポピュラーですよね)はずっと『楽しい』を塗り替えられずに生きてきたのかな…とぼんやり思っていたのですが、観劇したらその意味が何となくわかった気がしました。

夢を見る側と夢を見させる側の違い。その2者だったら確実に前者の方が楽しい。
ジャニーズというグループを世に送り出した時点で、おじいちゃんはまだ夢を見る側だった。志同じく、願っていたことがひとつずつ現実になって、理想に近づいていく…それがまだ己の実感であったのがその4ヵ月なのかなぁ… と。そしてフォーリーブス以降は夢を見させる側に意識的にシフトしていったんじゃないか…それはジャニーズを通して得たものを糧にした結果なんだろうなぁ……と。

まぁ、個人な解釈ですけどね。

『はじめて』というのは良くも悪くも鮮烈で、『2番以降』にはどうしても前例がついてまわる。
良い点は踏襲され、悪しき点は改善される。いくら目新しそうに見えたってそういうもんです。
それが良くないと批判するつもりは毛頭なくて、だからこそ築き上げられてきたもののほうが偉大だと思っています。私はそういう中で輝いているジャニーズ事務所のタレントが好きだから~。

閑話休題。
おじいちゃんが答えたインタビューの中で心に残っている一節があります。
『私は注目される存在ではありませんが、観客の期待には応えたいのです。それが私の人生での役割だと思ってます。』
エンターテイメントを創造していく者として、そんな覚悟でもって長きに渡る人生を歩んできたのかと思ったらもうぐうの音もない。
彼は観客だけでなく、ステージに立っている人間にも夢を与えているのだとそんなふうに感じることもあるくらい。
だから!結局なにが言いたいのかというと!
正直、走馬灯のような内容だって思えてしんみりしちゃうことも多かったABC座ジャニーズ伝説ですけど、おじいちゃんにはまだまだ夢を見させてほしいなっ!…と、いうことです。
願わくば、彼の生み出すもを1分1秒でも長く楽しむことが出来ますように。

…と、長たらしく書いてきましたが、まだまだ書きます。(笑)

私はセクバラインの子たち贔屓の人間なので、宮近くんと玄樹くんにはどうしても目がいってしまうんです。

まずは宮近くん。

宮近くんはとにかくダンス!群衆の中のひとりではなく、少数精鋭の中でも決っしてひけをとらない輝きに目を奪われた。宮近くんが舞台上で踊っていると、私、ほとんど宮近くんしか見てないですもの…。
跳躍力も、格好のつけ方も、キレのよい動きも。すごく素敵でした。
決して飛び出ようとしてるわけじゃない、ただ真摯にダンスに向き合っている姿…笑顔は少なくて、でも死に物狂いではない…そんな姿に胸が熱くなる。
ふと…もしかして、いつもの居場所は宮近くんにとったら物足りないのかもしれないなぁ…なんて、そんなことを思ったりもしました。
ともかく、宮近くんに本気で踊れる舞台を与えてくれてありがとう。そんな宮近くんを見させてくれてありがとう。すごく自己満で利己的な感想だけどそんな気持ちでいっぱいです。
オーディションのシーンのアドリブも、毎回違うことを言っていた…と聞きました。もともと引き出しも多い、機転が利くクレバーな子の心象が宮近くんにはあるのですが、そういうものがより鍛えられたりしたのかな~…河合くんや戸塚くんの話術をそばで盗めるまたとないチャンス!!それを今後どう糧にしていってくれるのか、非常に楽しみです。

そして玄樹くん。

仲良しのスノーマンと一緒で楽しい舞台!
舞台の楽しさを思いっきり味わえて良かったね!と、いう…。嫌みとかじゃないですよ!
玄樹くんが舞台上で表現することにすごく興味を持っているみたいだから、今回の経験でその思いが強くなったら、そのために貪欲になれたら、玄樹くんは変わるんじゃないかなぁ~…って彼にしたらはた迷惑な期待を抱いているからなのですが。
一見頼りない感じと可愛らしさ、みんなから愛される岩橋くん。いろんな先輩と絡みがあるのは観ていて楽しい一方で、きちんと魅せてほしいところでそぞろになってしまっている姿に残念な気持ちになってしまうこともあって…。スポットライトがあたってなくたって観ている人間は沢山いるよ…なんて、言われ古されたことを言いたくなっちゃう…
厳しすぎる意見かもしれないけど、舞台で輝くなら馴れ合うんじゃなくもっと追求すべきものがあるかなぁ…って思うんですよ、ね…なんて、偉そうに言ってすみません…
ハッシーくんに自分が劣っていることとそれに付随する不安を話せて、アドバイスをもらってたみたいだし、なんてったってがっつり運動部の縦社会で生きてきた子なので自分の理想とするところまで強かに自分を高めていけるんだろうな~…とも思っています。だから余計、表現悪いけど『キャスト喰い』とか言われるのが悲しくて、そう言われてしまう玄樹くんの言動に腹が立つのかもしれません…
個人的な怨すぎてww
なにはともあれ、玄樹くんにとってターニングポイントになる舞台ならいいよね!


仮面舞踏会は宮近くんと玄樹くんふたりのが観られなかったのは残念でした…が、宮近くんの歌声良かったです!!


ドリボからABC座にステップアップできたのは2人だけ。それがどんな理由にしろ、いい場所を与えらたらしっかり輝かなきゃ!そして自分のものにしなきゃ!
これからのふたりが楽しみです~!